10年くらい前の事ですが、今でもまるで昨日のことのように覚えています。
会計事務所に入社して3年くらい経ったある日、仕事上のトラブルが連続して発生し、精神的にとても落ち込んだ状態で、担当先であるK先生との打ち合わせに臨みました。K先生は私よりも2歳年上で、当時心療内科のクリニックを開業されたばかりでした。私はK先生とは相性が良く、とても親しくさせていただいていました。
開業されたばかりのK先生に余計な心配をかけないよう、私はカラ元気を出しながら打ち合わせをしました。冗談を交えながら面白おかしく1時間ほど打ち合わせをしたつもりでした。
そろそろ帰ろうかなと思ったとき、「鶴田さん、点滴を打っていきませんか?」と処置室に案内され、それ以上は何も言わず無言で点滴を打ってくださいました。
医業特化のきっかけ
あの日、点滴をすすめられて
恐らく憔悴しきった私のことをK先生は心配して下さったのでしょう。
本音のところ、私は精神的にかなり追い込まれていたのです。
K先生はそんな私の事を全て分かっていたのです。
独り暗い処置室のベッドに静かに横たわり、点滴を打ってもらいながら、私は先生のさりげない配慮と優しさに思わず泣いてしまいました。私は処置室の暗い天井を眺めながら、「K先生のお役に立ちたい!K先生のことを守りたい!」と心の底から思うとともに、それ以来「K先生が幸せになれますように!K医院に患者さんがいっぱい来ますように!」と毎日毎日祈るようになりました。
そして、どうしたら患者さんが増えるのか?K医院の将来を真剣に考えるようになりました。
本音のところ、私は精神的にかなり追い込まれていたのです。
K先生はそんな私の事を全て分かっていたのです。
独り暗い処置室のベッドに静かに横たわり、点滴を打ってもらいながら、私は先生のさりげない配慮と優しさに思わず泣いてしまいました。私は処置室の暗い天井を眺めながら、「K先生のお役に立ちたい!K先生のことを守りたい!」と心の底から思うとともに、それ以来「K先生が幸せになれますように!K医院に患者さんがいっぱい来ますように!」と毎日毎日祈るようになりました。
そして、どうしたら患者さんが増えるのか?K医院の将来を真剣に考えるようになりました。
K先生に強い感謝の気持ちを持ち始めたころから、私の行動が変わったのだと思います。その頃から私の事を慕ってくださる担当先のお医者様が増えたように思います。
実はそれまでは私はお医者様という人たちのことが苦手でした。経済的にごくごく一般の家庭で育った私から見たら、生まれも育ちも良くて、人生においてお金に困ったことも無く、それでいて頭の回転が速く、そんな恵まれた人生を歩んでいる人に「一体何を教えてあげたらいいのだろう?」と常々疑問に思っていました。
しかし、何も難しく考える必要などなく、お医者様と一緒になって喜んだり、心配したりすることが最も大切なことなのだということに気づきました。K先生が憔悴きしった私を心配して点滴を打ってくださったように、私も目の前の人を精一杯大事にすればいい。医院の経営がうまくいっていれば、それをまるで自分のことのように喜ぼう。医院にトラブルが発生したらまるで自分のことのように心配しよう。困ったときにちょっとでもよいアドバイスができるように毎日コツコツ勉強しよう。それでいい。
税理士の仕事とは、そのほとんどが事務処理と勉強です。華やかな世界とは程遠い、とても地味な仕事です。でも、院長と一緒に喜び、そして悲しみ、院長と一緒に年を重ね成長していく、一人一人のお客様の人生に10年、20年、30年と深く関わっていくそんな仕事だと思っています。 そしてこの医療専門の税理士という職業に就けたことを今でも誇りに思っています。
実はそれまでは私はお医者様という人たちのことが苦手でした。経済的にごくごく一般の家庭で育った私から見たら、生まれも育ちも良くて、人生においてお金に困ったことも無く、それでいて頭の回転が速く、そんな恵まれた人生を歩んでいる人に「一体何を教えてあげたらいいのだろう?」と常々疑問に思っていました。
しかし、何も難しく考える必要などなく、お医者様と一緒になって喜んだり、心配したりすることが最も大切なことなのだということに気づきました。K先生が憔悴きしった私を心配して点滴を打ってくださったように、私も目の前の人を精一杯大事にすればいい。医院の経営がうまくいっていれば、それをまるで自分のことのように喜ぼう。医院にトラブルが発生したらまるで自分のことのように心配しよう。困ったときにちょっとでもよいアドバイスができるように毎日コツコツ勉強しよう。それでいい。
税理士の仕事とは、そのほとんどが事務処理と勉強です。華やかな世界とは程遠い、とても地味な仕事です。でも、院長と一緒に喜び、そして悲しみ、院長と一緒に年を重ね成長していく、一人一人のお客様の人生に10年、20年、30年と深く関わっていくそんな仕事だと思っています。 そしてこの医療専門の税理士という職業に就けたことを今でも誇りに思っています。
医療クライアントに特化した理由 ~K先生との出会い~
税理士試験に合格する2年前、35歳のときに私は福岡の大手会計事務所に入社しました。そして入社した直後、私はK先生(精神科ドクター)の開業コンサルティングをお手伝いすることになりました。
設備投資額は約4億円と多額で、コンサルティングの内容は、K先生に寄り添って、医院の開業に関する全ての業務を請け負うというものでした。
設備投資額は約4億円と多額で、コンサルティングの内容は、K先生に寄り添って、医院の開業に関する全ての業務を請け負うというものでした。
ドクターならではの苦悩を知る
正直なところ私の親戚や友人に医療関係者は誰一人おらず、病気とは無縁の健康体であったため、ドクターとは全く接点の無い人生を送っていました。恥ずかしながら当時の私は保険点数が1点10円であることすら知らないズブの素人で、私にとって開業コンサルティングはとてもハードでプレッシャーのかかる業務でした。
K先生は私よりも2歳年上のとても優しい方で、冷や汗をかきながらもK先生のお役に立とうとする私をとても可愛がってくれました。私を食事や遊びに誘って頂き、今まで苦しかったこと、楽しかったこと、将来の夢などいろんな話をしました。また、その話の中でドクターならではの苦悩も知ることが出来ました。一番驚いたのはドクターは医療の知識は豊富なものの、お金にまつわる知識がものすごく不足している。そして、その自分の欠点をドクター自身がとてもよく理解し、そんな自分をサポートしてくれる信頼できる人を真剣に探しているということでした。
K先生は私よりも2歳年上のとても優しい方で、冷や汗をかきながらもK先生のお役に立とうとする私をとても可愛がってくれました。私を食事や遊びに誘って頂き、今まで苦しかったこと、楽しかったこと、将来の夢などいろんな話をしました。また、その話の中でドクターならではの苦悩も知ることが出来ました。一番驚いたのはドクターは医療の知識は豊富なものの、お金にまつわる知識がものすごく不足している。そして、その自分の欠点をドクター自身がとてもよく理解し、そんな自分をサポートしてくれる信頼できる人を真剣に探しているということでした。
ドクターに必要とされる人材になりたい
私はK先生と接しながら「K先生の力になりたい!」と益々強く思うようになりました。自分の力でK先生を幸せにすることが当時の私の喜びでした。その後K先生は無事開業され、医療法人化のお手伝いまでさせていただきました。K先生の開業後、縁あって10件、20件と様々なDrの開業のお手伝いをさせていただく中で、知らず知らずのうちに医院開業や医院運営そして医療法人化手続に詳しくなっていきました。
そして現在、福岡で医療機関専門の会計事務所として、ドクターを日々サポートさせていただいております。
そして現在、福岡で医療機関専門の会計事務所として、ドクターを日々サポートさせていただいております。